小田原市の行財政改革の取り組みについてご紹介をいたします。
小田原市では昭和の後半から平成の初期にかけまして小田駅東西中枢アークロードまた小田原アリーナといった大型の整備案件が続いたこともあり、市の借金の総額は私が就任する前の平成19年度には1500億円ほどに膨らんできていました。
またそうした歳出を賄うべく貯金であるところの財政調整基金を取り崩し、一時約15億円まで減少してきました。
借金が膨らみ、貯金が減るという大変厳しい財政状況でしたが、就任以降この行財政の状況を改善すべく、借金については基本的に返す以上に借りない、また貯金については毎年毎年の余剰金を積み立て直近では借金の総額は約1100億円程度、そして貯金である財政調整基金については約60億円まで回復することができています。
しかしここから先は3大案件が事業化に移り、さまざまな建設の事業費が出ていくということ、また市民生活になくてはならない環境事業センターや斎場の新築や修理、こういったことにも取り組んだこと、また私立病院の再整備等を含めてこれから先歳出圧力は増えていく局面にあります。
一方で毎年毎年増え続ける医療費や介護保険、国民保険等の費用も扶助費の増嵩という形で財政の圧迫を強めていくことになってきます。
本市ではお隣の南足柄市との合併等を模索した時期がありましたが、これについては結果的に実施ができないということになりまして、そこから先、現在は全庁あげて厳しい行財政改革に取り組んでいます。
これまでお金を出していたさまざまな事業についても聖域を設けずにスクラップを行いながら体を絞り歳出を削りながら、市民の皆さん方のサービスに影響が出ないように行財政改革を引き続き続けていく考えです。