このコーナーでは課題を掘りおこし、未来を拓く人づくりについてのご紹介をさせていただきます。
まず最初は『おだわら市民学校』についてお話をいたします。
地域にはさまざまな課題があります。
例えば自然環境の保全や育成、地域でお体が不自由になった方たちのサポート、子どもたちの見守り、担い手の高齢化や不足が進む農業、いろんな面で課題があり、小田原では幸いそうした様々な分野について課題解決に向けて取り組んでいらっしゃる多くの方がいます。
一方でそういう方たちが異口同音におっしゃっているのはそうした現場を担っていく人材の不足です。
熱心な方がいらっしゃる一方でその方たちが年々高齢化をしていくということ。
また人口減少等の背景もあり、担い手そのものが減ってきているということ。
自治会等でも役員のなり手がいない、子ども会もなかなか役員のなり手がいない、そういった課題がどこにでもあります。
地域の健やかな市民の生活を続け、街作りを進めていくためにはこういった人材不足感を払拭していく必要があります。地域の健やかな市民の生活を続け、街作りを進めていくためにはこういった人材不足感を払拭していく必要があります。
そういった観点から、小田原市では昨年度から『おだわら市民学校』というものを始めました。
これは環境、福祉、子育て、地域コミュニティそういった課題の解決の実践の現場で活躍していただける人材を育てるべく課題解決の活動を実践されている方が講師になってそこに生徒さんに来ていただき、講座で学んだりあるいは実践の現場で実際に現場を踏んで学んでいただいたりしながら2年間の時間をかけて課題解決の担い手として育成していくというものです。
おかげさまでこの3月7日に2年間の学びを終えた最初の卒業生がここを巣立っていきます。
この方たちがご自分の関心や思いに沿って実践をすべき地域の現場に出ていただいてそこで課題解決をしていただく。
こうして小田原では課題解決の現場を担っていく人材の育成をグッド・サイクルで回していく、その取り組みをこの『おだわら市民学校』で進めていこうとしています。
これはSDGs未来都市のモデル事業の中核の取り組みとしても国から高く評価 されており、これから時間をかけて毎年数十人ずつではありますが、ここから人材が輩出していくということを我々も大いに期待をしているところです。