加藤けんいち

おだわらを拓く力(加藤けんいち後援会)

❼ 自然環境

私たちの生存を支え、健やかな暮らしの舞台となる、小田原の豊かな自然環境を、しっかりと守り育てます。

印刷用PDF版 ダウンロード

【基本方針】

 地球規模の気候変動や食糧需給状況の変化が起こりうる状況にあって、地域の自然環境は、私たちの「生存」を支える最も基礎的な装置として、しっかりと守り育てておかなくてはなりません。具体的には、水・空気・食料・エネルギーを生み出す働きを最大化することです。また、人としての健やかな暮らしに不可欠な住環境としても、多様な生命を大切にする子どもたちが育つ教育環境としても、更には外から見たときの地域の魅力の源泉としても、豊かで健康な自然環境は、欠くことのできないものです。人が人として豊かに生きることを支える、小田原の豊かな自然環境を、地域を挙げて守り育てることが必要です。

【核となる取り組み】

市民による環境再生プロジェクト

 私たちにとってなくてはならない自然環境を守り育てるために、市民にも出来ることがたくさんあります。身近な河川や水路の水質改善・清掃と生態系回復、鎮守の森など身近な緑地の手入れと整備、放置されている里山の手入れと利活用、市民農園やお花畑としての休耕地の活用など、すぐ手を加えることのできるフィールドは、身近なところに必ずあります。それらの活動を、地域の子どもからお年寄りまで、それぞれが出来る範囲で力を合わせて行う、市民による環境再生への取り組みに着手します。
 各地域の具体的な課題を踏まえた活動案に対し、その主体となる地域活動団体などへの人的・財政的支援、ならびに広報活動のサポートなどを行います。青少年から働き盛りの人たち、まだまだパワー全開の定年退職者まで、世代間交流と顔の見える関係作りを兼ねた、地域の自然環境の改善を進めます。また、これは優れた地域づくり活動でもあり、また環境教育の実践の場でもあります。
 その中でも、特に全市共同で緊急に取り組むべき課題として、「水の確保」があります。それは、健やかなる水源林の再生です。今、足柄平野の地下水位が着実に下がっていますが、それは足柄平野を囲む森の保水能力が大幅に低下したことを意味しています。荒れた山林を再生させる方策を、国・県と市と市民が共に考える場を作り、再生への実践を始めていきます。

豊かな小田原の自然環境を象徴する「里山」エリアの整備

 市街地を抱くように小田原の周囲に存在する里山の森を、人と自然の共生エリアとして、また自然環境豊かな小田原の象徴的な生活空間として、更には地場産業に原材料を提供する農林業のフィールドとして、しっかりと整備し活用してゆきます。かつて小田原にもあった「学校林」の復活なども視野に、各地域の小中学校や諸団体および農林業者などの皆さんが、その地域ごとの活動の受け皿となります。

小田原の自然環境を巡る回遊路づくり

 小田原の自然環境の豊かさを、市民が日常生活の中で実感し、また外から小田原を訪れる方々にその素晴らしさを知って頂けるよう、歩いて辿れるウォーキングトレイル(回遊路)を市内全域に張り巡らせます。里山、田園地帯、酒匂川や狩川、自然公園、海岸線などを縦横に結んでゆきます。

水と緑が溢れる、市街地の空間整備

 市民や来訪客にとって、最も日常的に接する「環境」は、市街地や住宅街です。この空間にどれだけの「自然」があるかが、とても大切です。公園、鎮守の森、水路、河川とその土手などの空間を、街なかの大切な自然として手を入れていきます。また、来訪客の多い小田原駅や小田原城周辺をはじめ、各ターミナル周辺の商業地・住宅地に、植栽や花壇、あるいは井戸やせせらぎなどを整備し、アメニティ(快適性)の向上を目指します。

小中学生を対象とした、環境教育の明確な位置づけ

 次の時代を担う小中学生の段階で、地域の自然環境の素晴らしさや、地域固有の動植物について理解を深めることは、小田原の自然環境を将来にわたってより豊かに守り育てる上で不可欠。小中学校の学習活動の一環として、地域の自然環境や、様々な生き物についての学習を明確に位置づけます。

地域ぐるみでの環境認証基準などの導入

 小田原の中には、既に多数の事業者が環境ISOなどの国際環境認証基準を取得されていますが、中小企業などでは費用の問題などから、意識があっても着手に至っていないケースがあります。小田原市役所自体が、まだ環境ISOの認証を受けていません。豊かな自然環境に恵まれた小田原として、地域ブランドや品質イメージの向上にも寄与するよう、まずは小田原市役所がISO認証を取得し、さらには地域としての環境認証基準づくりへの取り組みを進めます。

自然環境を活かしたクリーンエネルギーへの取り組み

 地球レベルの資源枯渇や環境変化に伴って、今後はエネルギーも、可能な限り地域で、しかも地球環境を損ねないクリーンな方式によって賄うことが求められます。小田原の地勢的な条件をフルに活かして、風力・太陽光・小規模水力などによるクリーンな発電や、廃食油・菜の花栽培によるディーゼル燃料の生産を、民間事業者との協働によって進めます。公共施設における電力需要や、公用車が使用する燃料の分野に、それらのクリーンエネルギーを先駆的に活用しながら、より広範な活用に向け研究や開発を支援します。クリーンエネルギーの活用奨励によって、地球温暖化対策へも貢献します。