加藤けんいち

おだわらを拓く力(加藤けんいち後援会)

❸ 地域経済

民間の発想に立ち、地場産業力・商店街活力・観光力をしっかりと育て、地域経済の体質を強化して、小田原らしさ溢れる豊かな経済圏を創ります。

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【基本方針】

 小田原は、自然環境や歴史・文化の蓄積、多彩な地場産業など豊富な地域資源に恵まれています。年間数千万人を迎える国際観光地を背にし、首都圏での立地と交通条件は抜群の環境にあります。日本全国を見渡しても類を見ないほどの可能性がギッシリ詰まった地域です。それらを活かせば、地域経済は十分に活力を取り戻すことが可能です。
 まずは、たくさんの人に訪れてもらえる地域の「しつらえ」を整えること。たくさんの来訪者の消費によって、商いが元気となり、関連するものづくりが元気となり、さらには素材を納める農林漁業が元気となる、そのシナリオが基本です。小田原の豊かで暮らしやすい地域イメージを育てることで、定住希望者を招き入れることが可能です。また、小田原経済の背骨となる「ものづくり」を全面に出し、ブランドイメージを構築することで、小田原の事業者の活動をバックアップし、新たな参入者を迎えることもできます。
 民間事業者の視点とノウハウを本格的に導入し、地域資源を十分に活かす「小田原経済の新時代」への体制づくりを進めます。

【核となる取り組み】

地域資源を活かした交流人口拡大プロジェクト

 既にある地域資源に手をかけることで、小田原の魅力を売り出せるエリアは、小田原に幾つも存在します。地域の物語を掘り起こし、訪問ポイントを設定し、ターミナルからその場所に至るルートを複数設定、その途上にある商店や飲食店と連携を図り、鉄道各社にPRでの協力を要請しながら、エリアとして来訪者を大切にもてなしてゆくことができれば、年間で相当の来訪客を迎えることができます。
 各地域の商店会や商工会、ボランティアガイド団体、自治会などが連携をとり、各地域で可能な「もてなしと交流のプラン」を作ること、およびその実現に、行政は研究活動や事業化への支援と協力を全面的に行います。
具体的な取り組みとして、例えば、以下のエリアと内容が考えられます。

  1. 浜町・本町・南町・板橋:城下町と宿場町の名残を活かす
  2. 南町~城山:白秋や透谷など文学遺産を活かす
  3. 早川~石橋・米神~江之浦:柑橘系農園のある第一級の景勝地を活かす
  4. 下曽我の台地~曽我丘陵:曽我氏の伝説や文学遺産を活かす
  5. 国府津~前川:明治大正の重鎮たちの別邸群を活かす
  6. 富水・栢山:二宮尊徳の生誕地と水資源を活かす
  7. 風祭・入生田:稲葉家史跡と街道の佇まいを活かす
  8. 橘:伝統芸能と農村景観、起伏に富む地勢を活かす

【重点政策】

優れた小田原物産のブランド化と消費拠点づくり

 木工品、寄木、漆器、鋳物、陶磁器、染物、刺繍、食材、加工食品、工芸品など、小田原が誇る卓越した技術による各種物産を、従来の「お土産品」のイメージを越えてブランド化し、世界的に通用する産業製品として本格的にPR、消費の拡大を支援します。また、それらの物産を展示すると共に購入して頂けるような消費拠点を小田原城周辺に設置し、観光客の回遊ルートの核に据えます。

「ものづくりのまち・小田原」の確立による地域事業者支援

 小田原では、その分野でトップシェアを誇る企業、あるいは優れた先端技術が業界から高く評価されている企業が、市民にはあまり知られることなく活動しています。他には真似のできない卓越した技術をもつ職人さんも数多くいます。これらの存在は小田原市民の誇りです。このような事業者や職人さんをしっかりと顕彰・PRして小田原の高い技術イメージを定着させて活動支援をするとともに、「優れたものづくりを育てる町・小田原」としての地位を築き、地域外からの事業者の参入を促していきます。

優れた職住環境を活かした、高技術あるいは高付加価値の企業誘致

 「小田原で生活し、小田原で基本的な業務をこなしながら、必要に応じて東京や横浜に出る」というライフスタイルは、生活の質的な豊かさを重視するこれからの時代、とりわけ子育て世代の事業家にとっては魅力的に受け止められるはずです。これから起業する事業家、あるいは成長株の企業、中小規模ながら高い収益性と成長性をもつ企業などをターゲットに小田原への誘致を進め、将来の小田原の地域経済の担い手を獲得していきます。

「安全な食材を地産地消できる地域」としてのブランドづくり

 中国製餃子の問題に象徴される食への関心が高まる中、豊かな自然に裏付けられた食料生産力とブランドイメージを育てることは、地域経済にとって大きな優位性となります。安全で美味しい小田原の農産物を育てます。一昨年国会で成立した有機農業推進法に沿って、有機農業推進モデル地域の指定を受け、多様な担い手の参加による農地保全、小流通システムや直売所の設置、学校給食へ地場食材供給などに本格的に取り組み、農業ビジネス及び関連する外食産業などへの経済効果波及を目指します。

地場水産業の振興と水産食文化の更なる観光資源化

 「小田原といえば魚が美味い」という都市イメージを裏切ることのない、鮮魚および水産加工品が豊かに消費できるまちづくりを目指します。地場漁業への積極的支援による漁獲高の向上、地域内小売店及び飲食店における地魚の消費拡大、小田原の基幹産業である水産加工業の更なる振興などに取り組みます。また、整備の進む小田原漁港エリア(早川)の、観光拠点としての整備を進めます。

住宅建築などにおける「小田原スタイル」のブランド化

 「温暖な気候・自然環境が豊か・歴史と文化の薫るまち・ものづくりの技が生きるまち」といった、小田原の優れた地域イメージを全面に出し、地場の材料・地場の職人による、小田原の気候に適した家づくりのスタイルを「小田原スタイル」などとしてブランド化します。このスタイルの建築を実施することに対する助成措置などを設け、地域内の建設投資が地場に還流するよう導きます。

地産地消の推進による地域内経済の拡大

 日用品にしても食料品にしても、私たちはそのかなり多くを、小田原以外から商品を仕入れ、小田原以外から原材料の供給を受けています。地域内で生産される原材料・商品・サービスを、まずは地域で出来るだけ消費することが、関連する地域事業者の業績拡大に結び付き、小田原市の租税収入にも繋がります。地域内生産者や事業者の商品・サービスについての情報発信や、市民との交流・連携の場づくりなど、地産地消の拡大と定着に、地域を挙げて取り組みます。