一年を通して温暖で穏やかな気候、人が豊かに暮らすための自然環境、長い時間をかけて蓄積されてきた歴史と文化の営み、優れた技を受け継いできた地場産業、多様で活発な市民活動、年間数千万人を迎える国際的観光地の玄関口という立地、鉄道5線や高速道路の乗り入れ、全国的な知名度・・・。私たちが暮らすこの小田原とは、何と豊かな資源と可能性に恵まれた大地でしょう!日本中を探しても、これほどの条件を備えた地域はありません。
本来であれば、その恵みによって私たち小田原市民は、他のどの地域よりも充実した生活や経済の営みを享受できるはず。しかし、実際には、小田原の現状や未来において、問題が山積し、不安が増しているというのが、市民の偽らざる実感ではないでしょうか。
高齢者の皆さんの介護や医療を地域でどう支えていくのか。診療科の閉鎖などが相次ぐ市立病院の問題など地域医療をどう立て直すのか。地域を支えてきた自治会の皆さんが高齢化する中、地域コミュニティをどう維持してゆくのか。子どもたちは将来地域を担える人材としてしっかり育つのだろうか。地下街の閉鎖に象徴されるように、ズルズルと地盤沈下を続ける小田原の経済は立て直せるのか・・・。
総額1500億円を越える膨大な借金、少子化・超高齢化に伴う税収減・歳出増の進行など、市の財政もたいへん難しい状況にあり、一歩間違えれば、夕張市のような事態を招きかねません。
今こそ、それらの困難な状況を乗り越えるために、全ての市民が確かな意識を持ち、知恵と力を合わせて、真の意味で豊かに、安心して暮らすことの出来る、「新しい小田原」を創るときなのです。
小田原に生まれ育ち、この地域を隅々まで歩き、地域の様々な仕事や暮らしの現場に精通し、様々な市民の活動の立ち上げに係ってきた経験が、私の財産です。市民が主役になった活力溢れる「新しい小田原」を創るために、若さと誠実さと実行力で、市民の皆さんと一緒に歩んでゆきます!