「志民が歩んだ17年」の記録
3期12年務めさせていただいた小田原市長を退任してから、早いもので8か月が過ぎようとしております。厳しい時代状況の中、やり残したことは少なからずありますが、気持ちと行動をスパッと切り替え、一市民の立場でできることから日々元気に取り組んでいる毎日です。
折に触れ、多くの皆さん方と取り組んだ様々な活動などが思い出されます。退任後の挨拶もままならず今日に至っておりますこと、心苦しく思っているところです。そんな中、すでに解散した私の後援組織「おだわらを拓く力」のみなさんが、私が市長を志してから退任までの17年間の活動記録をまとめ小冊子に仕立ててくださいました。ともに地域社会の課題解決に取り組んでくださった皆さま、首長としての想いや苦労を分かち合ってきた皆さま・・・そうして皆様に、私たちが誠実に取り組んだあゆみの姿、そこに込められていた想いなどをお伝えいたしたく、取りまとめられたものです。お目通しいただければ幸いです。
2021年1月 前小田原市長 加藤憲一
去る6月11日(水) tvk NEWSで シリーズ「つなぐ」病気や障害 家族と乗り越えた前市長 が放映されました。
tvk NEWS WALL でビデオ(録画)が紹介されておりますのでご案内いたします。
前市長の人柄がよく現れており是非ご覧いただきたくご紹介いたします。
シリーズ「つなぐ」病気や障害 家族と乗り越えた前市長
5月22日、本日をもって小田原市長を退任しました。
稔り多き、そしてご縁に恵まれた、本当に豊かで充実した12年間を、ありがとうございました。
相手陣営からの公開討論会の申し入れについて
今回、投票まであと一日半という状況のなかで、守屋陣営から公開討論会の開催申し入れがありました。この時点での要請は私たちにとって本当に悩ましいものでした。
私たちの選挙は加藤けんいちと事務局だけで成り立っているものではありません。影に日向に、加藤市政を支え、励ましてくださったすべての市民、支援者のみなさまのお力添えがあったからこそ、今回の選挙を戦い続けることができ、今この瞬間も戦っています。もし、公開討論会に参加すれば、こうしたみなさまに“想い”を届ける大切な最後の時間を犠牲にすることになってしまいます。
投票まで今日一日を残すだけという状況のなか、加藤けんいちを真心と情熱で支えてくださったみなさまに言葉をお届けする、その最後のチャンスを犠牲にしてまで、討論会に時間を割くことはできません。
もうひとつ、理由があります。公開討論会を仮に開催するのであれば、【中立的な司会役】が必要になります。今回は『VOTE FOR ODAWARA』というサイトを立ち上げた若い二人の学生さんに白羽の矢がたった旨、声明が出されました。
https://www.facebook.com/100001327586449/posts/2882172918503599?sfns=mo
お二人なりに判断をくだされ、主催者からの要請をお断りされたようです。中立的な司会者が当日になっても定まらない状況では、開催は不可能と判断せざるをえません。
なお、この声明のなかで、とても悲しい、残酷な言葉が発せられたとの告発がなされています。私たち加藤陣営からは、一切、公開討論会の開催要請はおこなっておりません。若い人たちを巻き込み、さらに希望の芽をつむような発言がおこなわれたことに強く抗議いたします。
『VOTE FOR ODAWARA』は今回の選挙で、投票を呼びかけその機運を高める素晴らしい取り組みです。公開討論会という形をあえて取らなくとも動画で両候補の主張をわかりやすく、本人たちの声でご覧いただくことができます。どうか御覧ください。
選挙戦の最終日。いまは議論を戦わせ、パフォーマンスに走るときではありません。“政策”を、“想い”を、有権者のみなさま、お一人おひとりに全力で直接に伝えきること、それこそが、大事だと私たちは考えています。あと一日です。守屋陣営の皆様、お互いの政策を正々堂々と有権者のみなさんに訴えてまいりましょう。
おだわらを拓く力(加藤けんいち後援会)選対本部長 今屋健一
加藤けんいちを応援していただいている皆さまへ
おだわらを拓く力(加藤けんいち後援会)は、この度の小田原市長選挙において、相手候補者に対し、ネガティブなことは言わない、発信しないことを共有し臨んでおります。 ただ、事実とは異なる発言に対して、きちんと聞き取りした上で、正確なことをお伝えするのは、我々おだわらを拓く力(かとうけんいち後援会)の責務であると考えますので、長文になりますがどうぞお読みください。
相手候補の事実と異なる発言に対して
新型コロナウイルス感染症神奈川県対策本部会議について(医療崩壊は市長の責任、神奈川モデル無視、県の会議にも出ないと相手陣営が演説しているが真実か?)
こちらの会議のことでしたら、神奈川県の関係部局、県政総合センターなどといった県の関係機関が参加する会議になり、市町村の長が参加する会議ではありません。感染拡大防止に努めている時期ですので、全市町村の長が一堂に会する会議を実施する状況ではありません。
県の会議の結果により、方針が示され、各市町村に通知されています。県内の保健所も当然ながらこの指針によって動くことになります。小田原市新型コロナウイルス感染症対策実施方針においても、国、神奈川県の方針を踏まえた取組を推進するとなっております。
国や県の方針に沿って市町村は動いていくものであり、単独で動いてしまうと他の管内市町との連携もできなくなるので、本市だけが神奈川のモデルから外れるということはありません。
ホームページの情報について(今朝の新聞の発表人数と本市のホームページ発表人数とが違う。情報を隠蔽して火消しに走っているのでは?)
新聞記事等の内容は病院からの記者発表資料をもとに報道されているものです。
HPの感染情報の発信については記者発表日の翌日までにはホームページ更新が行われます。市民の方が見た時点では未更新であったかもしれません。出来る限り早めに更新に努めているとのことですが、病院職員が現在手一杯の状況であるため朝一番での更新は難しいということをご理解ください。こういった場合でも少しでも早く情報を周知させるための記者発表となります。
HPの内容については、最終更新日時が必ず記載されておりますので、その点もご確認いただきたいと思います。なお、本日(13日)午後2時の時点で病院HPを確認したところ、第7報が既に更新されておりました。
救急外来について(救急患者を市立病院が受け入れないと発表、それで市民の命と安全を守れるのか?)
多床室での感染判明以降、市立病院では感染が疑われる救急患者については個室での対応としてきましたが、すでに満床であることから、コロナウイルスの感染が疑われる救急患者の受け入れは中止しています。12日からは足柄上病院が疑似症患者の受け入れを開始していますので、足柄上病院や、受け入れ可能な他の市内救急病院への搬送となります。
感染の疑いのない救急患者については、引き続き受け入れを行っています。
この動画メッセージには聴覚に障がいがある方にもわかりやすい字幕を付けています。
経済学者・慶應義塾大学経済学部教授の井手英策先生より素晴らしい檄文をいただきましたのでご紹介させていただきます。
まだ見ぬ、あなたへ
僕の恩師の神野直彦先生を敬愛していた加藤憲一さん、過分にも、僕と酒を飲む機会を設けてくださった。緊張しながらお店に入ると、加藤さんは約束の時間よりも早くいらしていて、僕の到着をじっと正座で待っておられた。すっかりあわてた僕は、「どうか足をくずしてください」とあいさつもそっちのけでいった。
すると加藤さんは笑っていった。
「私はこちらのほうが楽なんです」
大変で、しんどいほうを楽だと言い切る、あの感じ。そう、加藤さんを知る人ならみんな知っている、「あの感じ」が、彼との出会いだった。強烈な出会いだった。
東日本大震災がおきたときのこと。加藤さんは、震災孤児にたいする支援を市長さんたちによびかけた。そういえば、熊本地震がおきたときもそうだった。小田原城のリニューアルオープン当日の料金収入を全額寄付する、加藤さんはすぐさま発表した。江戸時代に地震に襲われた小田原藩は、かつて熊本藩に見舞ってもらったことがある。「時空を超えた恩返し」の見出しがおどり、全国の人たちが感動に酔いしれた。
一番忘れられないのは、生活保護ジャンパー事件で批判にさらされたときのことだ。加藤さんは、非難も責任転嫁もせず、憎むべきは貧困であるといい、これは市役所全体の問題だと職員に語りかけた。いつもそこにあったのは「困っている人と痛みを分かちあう心」だった。
積年の課題だった「三大案件(駅地下、お城通り、市民ホール)」をねばり強く解決した。いま話題のSDGsの未来都市にくわえ、環境省のモデル事業にも選ばれた。両方に選ばれたのは、全国で小田原市だけだ。
それだけじゃない。危機的だった財政も相当健全になった。全国で74位。これは相当立派な数字だ。福祉不毛地帯と罵られたが、いまでは、福祉の先端モデル、日本福祉行政の希望として、全国からの視察があとを絶たない。自治体関係者のなかでは、もっとも権威のある雑誌の『地方財政』も小田原市のことを取りあげた。僕たちの街は、加藤さんの理念を「導きのともし火」としながら、着実にあゆみをすすめている。
みごとな、誇らしい成果。だが僕には、この実績は、「ただの結果」にしか見えない。
加藤さんにあるのは、同じ社会を生きる仲間と痛みを分かちあう「心」だ。だからこそ、さまざまな批判に耐え抜いて積みたてた貯蓄を大胆に取りくずし、国にも、県にも先駆けて、12億円のコロナ対策を打ちだせた。彼は人間の痛みがわかる人だ。だから動く。リーダーシップの問題ではない。これは人間の「心」のありようの問題なのだ。
小田原がこの「心」に導かれるとすれば、僕たちの街は、子どもたちが生まれてきてよかったといえる、人間らしさと愛に満ちあふれた、すばらしい街になるに違いない。
今回の市長選をめぐって、市長の当選をいやがる人たちから、壮絶なネガティブキャンペーンを展開された。Facebookやツイッター、ネットを調べればすぐに分かる。罵詈雑言のオンパレードだ。あるとき、僕自身がそのターゲットになった。加藤さんはすまなそうにこういった。「先生にまでご迷惑をおかけして申し訳ありません。しかし、どうかこらえてください。同じことを私たちがやりかえせば小田原はふたつに割れます。そうなるくらいなら、私は選挙に負けたほうがましです」
返すことばがなかった。僕たちは、残酷なことば、誹謗と中傷のことばに耐えてきた。ずっと耐えてきた。しかしそれは、僕らが意気地なしだからではない。加藤さんの質実さ、小田原を愛する気持ちがそうさせたのだ。僕たちは最後までこの姿勢を貫きとおす。
あと6日で小田原の未来が決まる。いかなる結果になろうとも、僕たちは民主主義の決断を受けいれるしかない。だが、負けて悔いのない闘いなどあろうはずがない。だからこそ、僕は、全身全霊で、加藤さんの政策と人柄を伝えていくし、みなさんにもぜひそうしてほしい。
伝えよう。加藤さんへの思いを。彼の、僕の、あなたの小田原への思いを。
一人でも多くの人たちに。
小田原市民・慶應義塾大学教授
井手英策
順不同
今回の選挙は新型コロナウィルスの感染防止対策のため、日中は公務を優先し、その空いた時間と朝・夕方、休日のみの街宣となりました。その一部ですがご紹介します。
前小田原市長 加藤けんいちのプロフィールや、3期12年の成果をわかりやすく1分から1分30秒程度の短いスライドにまとめました。